「莉茉、何だか偉く機嫌が良いな?」 「へへ、今度、神無と遊びに行く約束をしたんだ。」 きらきらと、期待に瞳を輝かせる莉茉に、俺は苦笑いを浮かべる。 よっぽど、嬉しかったらしい。 今まで、友達と呼べる存在がいなかった莉茉だ。 神無って女に、喜ぶのも無理はない。 「なぁ、莉茉?」 「うん?」 「俺のおまじないは効いたのか?」 にやりと口角を上げて笑った俺に、莉茉の目が大きく見開かれていった。