私は、1人じゃない。 暁が。 朔や神無が、今は私の側にいてくれる。 「…………………ありがとう、朔。」 心からの感謝を。 ゆるりと私が微笑めば、朔もどこまでも綺麗に、優美に笑った。 「私も、莉茉の見方だよ?」 ぎゅっと、神無によって力強く握られる私の手。 「ふふ、うん、神無もありがとう。」 ………あぁ…。 暁に出会ってから、私の小さかった世界が、一変した気がするよ。