なぜか、暁の機嫌が良い。 「莉茉、早く終わらせろよ?」 「わ、分かった。」 頷いた私に、暁は満足そうに笑ってから、手元のパソコンへと視線を落とす。 「…………?」 そんな暁を不思議に思いながらも、私も勉強を終わらせる為、参考書に意識を向けた。