「…うん。」 恥ずかしそうに頷く神無の頭を優しい手付きで撫でた朔は、席へと座る。 「………朔の席は、神無の隣なの?」 首を傾げた私に、朔の視線が、向けられた。 「えぇ、頼み込んで変わってもらいました。」 にこやかに口角を上げる朔に、私は笑う。 「朔と神無は、凄く仲が良いんだね?」 「兄さんと莉茉さんには、敵いませんよ。」 くすくすと笑う朔。 その隣では、神無がうんうんと頷いていた。