「…神無?」 「うん?」 「神無も、私を莉茉って呼び捨てで良いよ?」 ーーーーーきっと。 神無のこの手を取った事を、私は後悔しないだろう。 予感がする。 私達、親友になれるって。 ………………もう、茉莉には奪わせない。 「っっ、本当!?」 ばっと、神無の瞳が輝く。 「うん、神無には、莉茉って呼んで欲しいな。」 「っ、ありがとう、莉茉。」 私がこくりと頷けば、それだけで嬉しそうに、にっこりと神無の顔が綻んだ。