「ねぇ、私と友達になってくれませんか?」 そう感じた瞬間、もう駄目で。 前田先生がいなくなってから、後ろを振り返り、彼女へと声を掛けていた。 空を見ていた莉茉さんの瞳が、私に向けられる。 「………え?」 その瞳に宿るのは。 驚愕。 それと、恐れ…? 声を掛けた私に、驚きと怯えの視線を向けた莉茉さんに、にっこりと微笑んだ。