「………………あの…。」 ぼんやりと、空を見上げていた私に、前に座っていた子が振り返る。 その気配に視線を向けた。 「………?」 視線を向けられた目の前の彼女は、不思議そうな私に、にっこりと微笑む。 そこに、悪意はなく。 純粋な好意が見てとれた。 他のクラスメイトとは、全く違った笑み。 「ねぇ、私と友達になってくれませんか?」 「………え?」 唐突な言葉に、何を言われたか理解が遅れた私は、呆然と目の前の彼女を凝視した。