ーーーー痛い。 理不尽な悪意も。 勝手な妬みの視線さえ、私を闇に突き落とすには十分だった。 「っ、暁……。」 ………会いたいよ。 久しぶりの悪意ある声に、心が締め付けられるようで、苦しくて痛い。 ………………私は、暁の側にはいない方が良いの? 『莉茉、俺に愛されている事だけは疑うな。』 ふわりと香る、暁と同じ香水と声が、闇に引きずられそうだった私を救い出す。 「っっ、」 ………あぁ、忘れていた。 暁の気持ちや、愛情を疑わないって、約束したじゃないか。