「ふっ、そうだ。」 頷く彼は、自分の一生を彼女へと捧げたのだ。 報われないと知りながら。 「では、龍神全員の総意は得られたんですね?」 「あぁ、誰も文句なく、俺の提案に賛同してくれたさ。」 きっぱりと、誇らしげに言い切る天野先輩に、俺は肩の力を抜く。 「分かりました、龍神の皆さんに協力をお願いしますよ。」 使えるもんは、何でもありがたく頂戴しよう。 それが、有能な人材なら尚更。