「それは、龍神の皆さんも納得しているんですか?」 独りよがりじゃ、人数が多かろうと邪魔なだけ。 だったら、逆に俺1人の方が動きやすい。 「朔、それは大丈夫だ。」 「その根拠は?」 示してもらわないといけない。 莉茉さんを完璧に守る為には、小さなミス1つだって許されないのだから、 「莉茉は“あの”暁さんの寵妃だぞ?」 ふっと笑った天野先輩の顔が、龍神を束ねる総長である時の、真剣なものへと変わった。