「……………朔、お前は怖ぇ奴だな。」 天野先輩が肩をすくませる。 「そう、ですか?」 一応、俺は首を傾げておく。 やだなぁ、天野先輩。 そんな事、本音では思ってないくせに。 あの兄貴に比べたら、俺は子犬並の可愛さだよ? 「………やっぱり、朔は龍神に欲しいな。」 なのに、天野先輩からの、なぜかのラブコール。 ぽつりと呟いただけだったけど、俺にはしっかりと聞こえちゃったよ。