「ーーーーで、天野先輩の話しって何ですか?」 人気のない裏庭で立ち止まった俺は、後ろにいる天野先輩へと振り返った。 「………朔、分かってるんだろ?」 天野先輩も、俺に距離を置いて立ち止まる。 「莉茉の事だ。」 「ーーーーだと思いました。」 だよな。 それ以外に、天野先輩が俺を訪ねてまで、用のない1年のエリアに来る訳がない。