◆◆◆◆◆ 「暁、莉茉ちゃん様子はどうだった?」 車に乗り込んだ俺に、助手席に座る大雅が後ろを振り返る。 「担任に会って、少しだけ驚いてた。」 「担任?」 「前田だ。」 大雅を一瞥した俺は、煙草に火を付けた。 「………前田?」 びくりと、眉が跳ねる大雅。 「あぁ。」 「げっ!!」 前田の名前に、大雅の顔が盛大にひきつった。