「兄貴?」 「あ?」 「俺の彼女の神無だよ。」 その時、初めてお兄さんの瞳が真っ直ぐに向けらる。 それが、私の存在をちゃんと視界に入れてもらえた瞬間だった。 「っっ、」 ………怖い……。 恐怖に私の身体が固まる。 飲まれると思った。 ーーーーお兄さんの“闇”に。