「えぇ、私立の学校では、それほど可笑しい事じゃないんですよ。」 前田は、莉茉に向かってにっこりと微笑む。 「君が転入生の水瀬さんですの?」 「そうです、彼女が前田先生のクラスに入る、転入生の水瀬莉茉さんですよ。」 問う前田に、成り行きを見守っていた理事長が間に入り、莉茉の事を紹介する。 「……………、水瀬莉茉です。」 「そうですか。私が水瀬さんの担任になる、前田です。」