「……ん。」 ゆっくりと首筋に。 白くて細い莉茉の手首にも、香水を馴染ませていく。 ふわりと香る、同じ匂い。 「……………なんか、暁に抱き締められてるみたいで落ち着くね。」 匂いを嗅いだ莉茉が、にっこりと微笑んだ。 「………。」 ーーーーこいつは。 また、そうゆう事を…。 こっちは、せっかく我慢しているってのに。 ……………………やっぱり、誘ってんのか?