「なっ!?ち、違うから。」 途端に真っ赤になって、あたふたと否定する莉茉。 その姿に、俺は吹き出しそうになる。 本当、可愛いすぎるだろ。 「ふっ、分かってる。」 「………本当に?」 じと目で俺を見上げる莉茉の頭を撫でた。 「あぁ、ちょっと待ってろ。」 頷いた俺は、莉茉から離れて、棚の上に置いてある香水のビンを手に取ると戻る。 「莉茉、付けてやる。」