王子様たちに毎日甘く溺愛されて

いや、いくらなんでも無愛想すぎない?



「想、鈴音ちゃんに仕事させる気ある?」



困っていると瀬野先輩が私の気持ちを代弁してくれた。



「あるけど」



小さな声でポツリと呟くと、瀬野先輩は大きくため息をつく。



「ほんとお前コミュ力どこに置いてきたんだよ。鈴音ちゃん、説明俺が変わる」



ゆっくりと椅子から立ち上がり、こっちに向かってくる瀬野先輩。



生徒会長だから仕事忙しいんじゃ…。



「あー!大丈夫です!掃除くらいなんの説明なくともできます」



貴重な時間を奪ってしまうのが申し訳なくて、咄嗟に言葉が出てしまった。


「ほんとに大丈夫?」


「はい!」


説明がないよりあったほうがありがたいのは確かだけど、なくたって掃除できないわけじゃない。



「この部屋にあるもの、使っていいですか?」


「うん、大丈夫だよ。どこにあるかわかんなければ言ってね」


「ありがとうございます」



チャラいけど瀬野先輩は親切で面倒見がいい。