ヘティがおかしそうにクスクス笑っていたけど、よく考えたらヘティもすごい。規格外の爆食&悪徳問題児お嬢様に仕えながら十年以上も耐えてきて、それでいて今度は別の世界からやってきた別人と魂が入れ替わってるなんて奇想天外な話を信じてくれるなんて、いやぁ、懐が深すぎる。
「ヘティ、本当になにからなにまでありがとうね。あっ、トゥールーズたちへの贈り物ってもう準備してくれた?」
「はい、明日渡せるように用意してございます。メディナへの帽子はこちらをと思っておりますがいかがでしょうか?」
「ヘティが選んだのなら間違いないね」
「恐れ入ります」
いや、ほんと!
ヘティがいなかったら、私は今もこの世界でどうしていいかさっぱりで途方に暮れていたに違いない。



