【ご令嬢はいつでもシリーズ5】悪役令嬢の厄落とし! 一年契約の婚約者に妬かれても、節約して推しのライブ予約してあるので早く帰りたい。だめなら胃腸薬ください!



 私はにっこりと微笑みを返した。
 うんうん、さすが母親。娘じゃないと、よくぞ見抜いていらっしゃる。
 それに引き換え、この父親は、うーん、ちょっとアレかな~。
 とにかく、ヘティのおかげもあって、初めにやらかしてしまった私の態度を払しょくすることができた。頭を打ってしばらく混乱はしていたものの、今は落ち着きを取り戻し、同時に大人らしい分別を身につけつつある、とふたりの認識は改まったようだ。ありがとう、ヘティ。念書にもしっかりふたりのサインをしてもらえたよ!

「はい、ヘティ。これがあれば私がベアトリスに戻った後でも、必ず休暇がもらえるはずだからね」
「ありがとうございます」