【ご令嬢はいつでもシリーズ5】悪役令嬢の厄落とし! 一年契約の婚約者に妬かれても、節約して推しのライブ予約してあるので早く帰りたい。だめなら胃腸薬ください!



 私をまじまじと見ながら、夫妻が顔を見合わせた。

「ほ、本当に、まるで別人のような物言いだな……」
「まったくだわ……。頭は打ちどころによっては影響が大きいと医者に聞いてはいましたけれど……、もはや自分の娘とは思われないほどの変りようだわ」
「ああ、だが、これも神のおぼしめしというものだろう……。いつも子どもだったベアトリスが、こうしてまともな大人に成長しつつあるのは、実に喜ばしいことじゃないか」