【ご令嬢はいつでもシリーズ5】悪役令嬢の厄落とし! 一年契約の婚約者に妬かれても、節約して推しのライブ予約してあるので早く帰りたい。だめなら胃腸薬ください!



「ヘティから聞いているが、あちこちに謝罪の手紙と贈り物を用意しているそうだな?」
「はい、お父様」

 お父様って……。自分で言ってて笑いそう。
 子爵夫人が心配そうに顔を向けてきた。

「それに一番のお気に入りのヘティに長期休暇を与えるですって? 本当なの?」
「はい、お母様。ぜひ、その念書にサインをして下さいませんか? 私が今後この念書のことなど知らない、覚えがないと言ったとしても、絶対にここに書かれていることが守られるように、お父様のお母様の名の元に、確実に履行されるようにして欲しいのです」