「遠慮しないで言って。つまり、あと四十五日以内にね。それをすぎちゃうと保証できなくなっちゃうかもしれないから」
「えっ、ええ~っ! で、でしたら、私は、そのぉ、ベアトリスお嬢様が使っているのと同じ化粧水を一度でいいから使ってみたいです~……」
「こ、これっ、サラフィナ!」
トゥールーズが慌てて止めに入ったが、私は笑顔で受け応えた。一番若いサラフィナが話してくれたおかげで言いやすそうな雰囲気になった。
「サラフィナは私と同じ化粧水ね。メディナは?」
「わっ!? 私は、その……」
「メディナ、いつも言ってるじゃないの、自分もこんな帽子がひとつでもあったらなって」
サラフィナ、ナイスアシスト!



