ヘティの言葉にベアトリスの変わりように戸惑っていた三人も、はっきりと何かが変わったのだと気が付いたようだった。
これって、いい兆候?
うーんと……。でも待ってよ……。
私は腕を組んだ。
私がここにいる間はこれでいいとして、私とベアトリスがまた入れ替わったときには、どうなっちゃうの?
またわがまま放題の悪役令嬢に元通りってことだよね。
それって、この人たちにとっては最悪なんじゃ……。
改心したみたいだからせっかく手伝ってあげたのに、いつの間にか元通りになって、また意地悪な令嬢に毎日困らされるってことに……なるよね、なるだろうな。間違いないよね、これは。
「ねえ!」
私は四人を素早く振り返った。ヘティ以外の三人が、ギクッとしたが、まあ、この際それはしょうがない。



