「うわぁ、壮観ね……。ベアトリスの悪行の歴史……」
四人の協力の甲斐あって、リストは三日がかりで完成した。その人数、総勢九十八名。正直、ここまでの数だと、ベアトリスが日記にすら書かなかった人もいそうな気がするけど、知りようがないこの際、それには目をつぶろう。
ヘティがすかさず、大量のレターセットを用意していた。
「残り四十五日という期間を考えますと、お手紙と贈り物にて謝罪する方と、直接お詫びに伺うためにご都合窺いのお手紙を書く方とを分ける必要がございます」
「うん。リストを作るだけでもう手が痛いけど、ここからが本番だよね」



