【ご令嬢はいつでもシリーズ5】悪役令嬢の厄落とし! 一年契約の婚約者に妬かれても、節約して推しのライブ予約してあるので早く帰りたい。だめなら胃腸薬ください!



「わ、わかりました……。お嬢様がそのようにおっしゃるのなら……」
「まだ夢でも見ているのかしら……痛たた……、うそ、現実みたい。でしたら、あの、私も協力いたしますわ」
「べ、ベアトリスお嬢様……べ、別人みたいです……」

 うん、サラフィナ、正解。するどいね。
 メディナ、さっきもこっそり自分の太腿つねってたけど、大丈夫?
 とにかく、四人のおかげでベアトリスの三十七冊の日記から、ベアトリスの被害者をリストアップし、誰がどんな被害をこうむったかを調べ上げる作業は格段に速くなった。