トゥールーズが辺りを見渡しながら、にわかに顎に手をやった。 「つまり、このすべての日記帳から、ベアトリスお嬢様がおこなってきたつまりその……」 「うん、そう、私の意地悪や嫌がらせで迷惑をこうむった人たちをリストにするの」 「お、お嬢様……、ほ、本気なのですか?」 「あっ、その前に……! トゥールーズ、メディナ、サラフィナ、それからヘティ」 私は四人に向かって頭を下げた。