……ま、まあ、最初はこんなもんだよね。 背筋を伸ばして、にらみつけるエバンの瞳を真正面から受けた。 「記憶をなくしてから、ここにいるへティにこれまでのことをいろいろと教えてもらいました。私のせいで、エバン様には多大な迷惑をおかけしてしまったことを心からお詫び申し上げます」 「……お前……」 「はい」 怪訝そうに眉を曇らせたエバンを見ると、ますます眉間の影が濃くなった。 う、うわぁ……、怪しまれてる……?