ポンとバッグを軽く叩いて見せると、エバンが目を見開いた。 そんなに驚くこと? と思うけど、ヘティに言わせると貴族の令嬢が使用人がいるのに、自分で荷物を持つということは普通ないのだそう。 いやいや、このリストが私が日本へ帰るための大事なチケットそのものなんだよ? 有能侍女のヘティであってもこれは預けられないよ。 「では、明日またお伺いしますわ! ごきげんよう!」