口を拭きながら、ベゼルが目を白黒させた。 「なんで……、味見させてもらったレモンは蜂蜜みたいに甘かったのに……!?」 「おい、ベゼル! どういうことだよぉ!」 「てめぇ、嘘ついたのか」 「違う、違うんだ……! き、きっと熟せば……」 「こんなすっぺえ果物が売り物になるかよ!」 「とんだ骨折り損だったぜ」 「僕、レモンいらな~い」 「あたしも」