その数日後。遠くの町まで出かけていた村の若者ベゼルが帰ってきた。馬車には見慣れないものが積まれている。 「これは、レモンっていう果物がなる木なんだ!」 興味津々の村のみんなが周りに集まる。 「太陽のように綺麗な黄色の、甘くていい香りのする果物なんだ。苗木の値は張ったけれど、この辺りではどこも栽培していないらしいから、売ったら相当の儲けになるぞ。みんなで、この果物を育てよう!」