シリアル・ホラー

「まりちゃんのあの顔。まるで丸夫くんのことを好きになっちゃったみたい」

 まりちゃんが丸夫くんを?
 まさかそんな。
 確かに丸夫くんはまりちゃんの首をくっつけてくれた。あのままだったらまりちゃんは死んじゃってたかもしれない。そういう意味では、丸夫くんはまりちゃんの命の恩人だ。多少好意的になるのは自然だ。でも好きになるのは違う。まりちゃんの好みはイケメン細マッチョで、丸夫くんは全然違う。
 私はまりちゃんにLINEすることにした。

『まりちゃん、ちょっといい?』
『なに?』

 返信はすぐあった。

『まりちゃんって丸夫くんのこと好きなの?』
『え』
『なんだか今日、顔が赤かったから』
『えっと…』

 しばらく返信はなかったけど、15分後に返事が来た。

『アタシ、丸夫くんに恋しちゃったかも』

 ええ~っ!?

『まりちゃんってイケメン細マッチョ好きじゃなかった?』
『うん』
『そうだったけどかわった』

まじか……

『なんで?』
『だって命のおんじんだし』

 やっぱりそうか。

『それにしってる?』
『なにが?』
『野村くんたちをなおしたのも、丸夫くんなんだよ』

 ええ~っ!?