シリアル・ホラー

「ア、アタシ、どうしちゃったの?」

 まりちゃんは自分の頭を両手で抱えて撫で回している。

「まりちゃん…… ううん、なんでもない。ちょっと寝ちゃってただけ」
「そう……」

 まりちゃんは不思議そうな顔をしたけど、特に疑ってはいないみたいだ。

「じゃあ~、ぼぉ~くう~はぁかぁえるねぇ~」

 そう言うと、丸夫くんはのそのそと帰ってしまった。

「アタシ、どうしてこんなとこにいるの?」
「え? まりちゃんが私を呼んだんだよ?」

 まりちゃんはきょとんとして首を傾げた。

「全然覚えてない」
「まじかぁ」

 私は脱力してベンチへへたり込んだ。
 まりちゃんが無事でほんとよかった。どうして首が取れたのか。どうして丸夫くんが治せたのかよくわからなかったけれど、とにかく真理ちゃんが無事でよかった。
 野村くんたちも、丸夫くんなら治せるんじゃないかな。
 私はそう思って、丸夫くんの出て行った公園の出口を見つめた。


  ◆  ◆  ◆


「野村くんたち、退院したらしいよ」

 朝、教室へ入ると、まりちゃんがそう言った。

「そっか、よかった」

 手とか足とかはどうなったんだろう? くっついたのかな?
 私はすごく気になっていた。