【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。

「うん、いくつかね。…帝王(エンペラー)さま、いいですか?」


「…俺も行く。夕華、おいで」


「あ、う、うん…!」




 のそっと立ち上がる怜央を見て、私もソファーから離れると、心くんが両開きの扉を開ける。

 私たちは一緒に部屋を出て、階段を下りた。

 道中、Night Empire(ナイトエンパイア)の人たちに会うと、「アトラクション動かすよ」と心くんが声をかける。


 アトラクションの操作は、Night Empireの人たちがやってくれるみたい。

 お城の外に出ると、怜央が私の手をにぎって、アトラクションのほうに歩いて行った。




「あれと、あれと、あれが動くよ。なにがいい?」




 怜央が指をさしたのは、観覧車と、ライドアトラクション、それからメリーゴーランド。

 私はわくわくしながら、まず――。