【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



 甘えるような言葉を聞いて、心臓がばくんと音を立てる。

 怜央さん…なんか、甘くなったよね…っ?

 かんたんに胸がドキドキしちゃうんだけどっ。




「わ、分かりました…もう少し、ここにいますから」


「ん…」




 半分寝てるような息遣いを聞きながら、私はしばらく、ベッドの上で大人しくすることにした。




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「うーん…やっぱり、もう一度寝室を探してみようかなぁ…?」


「どうしたの?夕華さま」




 お昼も近くなって、気だるげではあるけれど、朝よりもしゃっきりと起きた怜央さんと、4階の部屋でのんびり過ごしている最中。

 ぶつぶつとつぶやいていたら、(こころ)くんが近寄ってきたので、私は朝からなくならない悩みごとを話してみることにした。




「心くん。あのね、私のスマホが見つからなくて。昨日寝る前に、枕の横に置いておいたんだけど…」