「ごめんなさい。これからは、一緒にいますから」
たたんだ腕を伸ばして、そっと黒い髪をなでてみると、怜央さんは少し目を丸くして、まぶたを閉じる。
「ん…夕華は俺の妃なんだから、俺のそばにいなきゃダメだよ」
「分かりました」
「妹じゃなくて、俺を優先して」
「それは…」
無理かも。
眉を下げると、怜央さんは不機嫌そうに目を開けて、私を見つめた。
「“分かりました”って言えないの?それなら、そう言うまで離さないから」
「えぇ?だ、だって、私にとって愛奈は大切な存在で…!」
「ふぅん、俺は大切じゃないんだ。妹以下なんだ」
「す、すねないでくださいよっ!」
言ってることが子どもみたいなんだけど!?
見た目は大人っぽい雰囲気なのに!
「俺にとっては唯一なのに…夕華は、浮気するんだ」



