【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。

「えっ?」


「僕も、いじわるしてごめんなさい。これからはいじわるしないから。…僕は愛原(あいはら)(こころ)、あらためてよろしくね?(プリンセス)さま」




 騎士(ナイト)さんには、胸に手を添えて頭を下げられ、騎士(ナイト)くんには、にっこりとかわいらしい笑顔を向けられた。

 2人とも、突然どうしたんだろう?

 謝られるような心当たりが、ひとつもないんだけど。




「え、えっと…なんのことかまったく分からないんですけど、大丈夫です!お2人とも、名前で呼んでもいいんですか?」


「はい。それから、我々に敬語は不要です」


「え。でも、士瑛さんも心くんもNight Empireのえらい人ですし、士瑛さんに至っては年上だから…」


騎士(ナイト)より、うんとえらいのが(プリンセス)さまなんだよ?敬語なんて必要ないから」


「俺は怜央さまと鉄谷(てつたに)さまに仕える者です。年齢は関係ありません」