【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。

 悪いお姉ちゃんでごめんね、愛奈!

 毎日連絡して、ちゃんと心配ないよって伝えるから!




「話がまとまったみたいでよかった!それじゃあ(プリンセス)さま、荷物をまとめ直しておいで?」


「あ、はい、騎士(ナイト)くん。お2人とも、もうちょっとお待たせしてしまいますけど、ゆっくりしていてください」


「こちらのことはご心配なさらず。もし人手が必要であればお声がけください」


「ありがとうございます、騎士(ナイト)さん」




 笑って部屋に戻った私は、着替えを数日分に増やして、ボストンバッグに荷物をまとめ、騎士(ナイト)の2人と家を出た。

 夕焼け空の下、お城に向かう道を歩いて行くと、ボストンバッグを持ってくれている騎士(ナイト)さんが「先日は」と口を開く。




「無礼な態度を取り、失礼いたしました。俺は真壁(まかべ)士瑛(しえい)と申します。なにかご用ができた際は、なんでも俺にお申しつけください」