【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。

「えっ…」


「わ~、本当?気を遣ってくれてありがとう、愛奈ちゃん。…ね、愛奈ちゃんもこう言ってるし、何日かうちに泊まってもいいんじゃない?」


「荷物は我々が持つので、多くなっても大丈夫です」




 まさか“帰ってこなくていい”、なんて言われるとは…。

 ショックすぎて、よろけそう。




「あ、愛奈…本当に、お姉ちゃんがいなくても大丈夫…?」


「大丈夫!何日でも泊まってきて。でも、連絡は毎日してよ!その、シンパイ、だから」




 ちらちらと、騎士(ナイト)の2人を見ながら“心配だから”と付け加えた愛奈に感激して、私は笑顔で「うん!」とうなずく。

 Night Empireの人たちに危ないことをされることはないと思うけど、愛奈に心配してもらえるなら、しばらくお城に泊まるのもいいかも…。