【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



「えぇとね、愛奈。お姉ちゃん、今日はNight Empireのお城に泊まってくるから、ご飯は冷蔵庫から出して温めてね」


「…泊まり…?」


「うん。怜央(れお)さん…あ、帝王(エンペラー)さんが、帰っちゃダメって言い出しちゃって。明日は帰ってくるから、ちょっとだけ我慢してね」




 愛奈は緊張した顔のまま、無言で騎士(ナイト)さんたちを見た。




「心配なさらず。姉ぎみに危害は加えません」


(プリンセス)さまは帝王(エンペラー)さまのお気に入りだから大丈夫だよ~」


「…お気に入り…」




 もしかして、私がNight Empireの人たちに、なにかされるんじゃないかって心配してくれたのかな?

 騎士(ナイト)くんの言葉をくり返すようにつぶやいた愛奈は、私を見て口を開いた。




「あ、愛奈、友だちの家に泊まるから、お姉ちゃんも好きに泊まってきて。帰ってこなくていいから!」