【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。

「「かしこまりました」」




 なんか勝手に話が進んでるんだけどっ!

 えぇぇ、私本当に今日、お城にお泊りするの…!?

 もっと怜央さんと一緒にいたいとは思ったけど、ここまでは望んでなかったよ!?




「夕華、早く帰ってきてね」




 怜央さんはそう言うと、私の手をとって、指の背にキスをした。

 柔らかくて温かい感触に、これ以上ないほど体が熱くなる。

 怜央さんが私の顔を見て甘く微笑(ほほえ)んだものだから、私は、ぱっと目をそらした。


 な、なんか今の怜央さん、危険っ!

 ここは一旦避難して態勢を立て直そう!




「わ、分かりましたっ、いってきます!」


「ん、いってらっしゃい」




 怜央さんのあいさつを聞いて心がくすぐったくなりながらも、私は騎士(ナイト)くん、騎士(ナイト)さんと一緒にお城を出て、家へ向かった。