【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



「家に帰す気なんてないから。夕華は今日から、ここで暮らすの」


「ここでって…それは、困ります。私は愛奈のお世話がしたいので」


「人の世話がしたいなら、俺の世話をすればいいじゃん」


「いえ…私は“愛奈の”お世話をしたいんです」




 怜央さんの晩ご飯を作ったりもするけど。

 急にこんなことを言ってくるなんて、怜央さん、どうしたんだろう?

 騎士(ナイト)くんを見ると、やっぱりわけの分からないものを見たような顔をしていて、騎士(ナイト)さんを見ると、無表情で目を伏せている。




「じゃあ…先に世話を済ませて、俺のところに帰ってきて」


「先にって…一旦家に帰って、お城に戻ってきてってことですか?それでも、夜には家に帰ることになりますけど」


「ダメ、帰さない」


「えぇ…それだと私、寝れなくなっちゃいます」


「どうして?ここで寝ればいいじゃん」


「えっ」