「家に帰す気なんてないから。夕華は今日から、ここで暮らすの」
「ここでって…それは、困ります。私は愛奈のお世話がしたいので」
「人の世話がしたいなら、俺の世話をすればいいじゃん」
「いえ…私は“愛奈の”お世話をしたいんです」
怜央さんの晩ご飯を作ったりもするけど。
急にこんなことを言ってくるなんて、怜央さん、どうしたんだろう?
騎士くんを見ると、やっぱりわけの分からないものを見たような顔をしていて、騎士さんを見ると、無表情で目を伏せている。
「じゃあ…先に世話を済ませて、俺のところに帰ってきて」
「先にって…一旦家に帰って、お城に戻ってきてってことですか?それでも、夜には家に帰ることになりますけど」
「ダメ、帰さない」
「えぇ…それだと私、寝れなくなっちゃいます」
「どうして?ここで寝ればいいじゃん」
「えっ」



