「うん。だって夕華は、俺の妃でしょ」
ひじかけに、ほおづえをつきながら、怜央さんはどこか気だるげな、いつも通りの顔をしてあっさりと言った。
ま、まさか怜央さんも私と同じ気持ちだったなんて…!
思わず顔が熱くなる私とは対照的に、騎士くんは目を見開いて怜央さんをガン見する。
「じゃ、じゃあ、もう少し一緒にいましょうか…あ、でも今日は私、いつもより早く帰らないといけないんです」
「…夕華が帰る場所は、俺のいるところでしょ」
「えっ。いえ、私は愛奈のところに帰らないと…今日はいつもより家事があるので、早めに帰りたいんです」
「ダメ」
「えぇ?」
ダメと言われても、私は家に帰って家事をしないといけないし。
困りはてて眉を下げると、怜央さんはどこか不満がありそうな、不機嫌そうな顔をして、口を開いた。



