【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



 怜央(れお)たち、Night Empire(ナイトエンパイア)によるBomb(ボム) Strike(ストライク)への攻撃は、10分も経たずに終わった。

 うめき声すらも聞こえなくなった倉庫にひびくのは、愛奈(あいな)の泣き声だけ。




「なんで、ひどいよぉっ!お姉ちゃんなんて大っ嫌い!」




 ロフトに座り込んで涙を流す愛奈を見て、胸が痛くなる。

 嫌いだって言われても、私は…。




「愛奈…聞いて。愛奈は、もっと愛される存在なの。暴力を振るう人なんかと付き合っちゃダメだよ」




 怜央に見守られながら、私はロフトにひざをついて、愛奈の体をぎゅっと抱きしめた。

 でも、どんっと強く肩を押し返されて、うしろによろける。




「勝手なことしないでよっ!お姉ちゃんがちゃんとスパイをしてくれてたら、愛奈はBomb Strikeの姫になれたのにっ!」