【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



「な、なにしてるの…っ!?やめて、止めてよお姉ちゃん!浩太さんにひどいことしないで!」


「愛奈…あの人は、愛奈をこんな姿にしたんでしょう?お姉ちゃん、それは許せないよ」




 愛奈に顔を向けると、かわいい顔に痛々しいアザがあって、胸がきゅっと苦しくなった。

 髪をつかまれていた場所をそっとなでると、愛奈に手を振り払われる。




「それはお姉ちゃんのせいでしょ!?一切連絡寄越さなかったくせにっ、今さら現れて浩太さんにっ、Bomb Strikeにひどいことするなんて!」


「愛奈…」




 暴力を振るわれたのに、まだ総長さんのことが好きなの?

 私はとっさに怜央たちを見て、止めようか、一瞬だけ悩んだ。

 でも、今回は愛奈の気持ちを尊重できないと、目をつぶる。




「愛奈。あんな人と関わっちゃダメだよ」