【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



 怜央は国宝級のイケメンで、出会っていきなり(プリンセス)にされて、伴侶だと思って接してきたけど…。

 私って、怜央のこと、恋愛的な意味で好きなのかな…っ?




「…分からないなら、試してみる?」


「た、試すって…?」




 怜央は目を伏せて、顔を近づけた。

 唇に訪れた感触は、朝と同じもの。

 ばくっと心臓が大きな音を立てて、体が熱くなる。


 甘い緊張が指先まで走って、きゅ、と怜央の手をにぎりこんでしまった。


 唇が離れて、怜央がまぶたを持ち上げる。




「どう?俺のこと、好き?」


「…っ」




 分かった。分かっちゃった。

 キスされたって、少しも嫌じゃない。

 ドキドキして、ドキドキして、怜央のことで頭がいっぱいになっちゃう。


 私、怜央のこと好きなんだ…っ。


 ほんの少しうなずいたのがちゃんと見えたのか、怜央は妖しく微笑(ほほえ)んで、また私にキスをした。