【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



「キスしたい。もう一回」


「えっ?」




 い、今、キスしたいって言った!?

 しかも、もう一回って…!怜央とキスしたことなんてっ!


 ない、と思う私の頭に、朝の出来事が思い浮かぶ。

 ま、まさかあれっ、怜央の…っ!?


 かぁっと赤くなりながら、私は、ふるふる、と首を横に振った。




「は、伴侶(はんりょ)だからそういう関係なのは分かるけどっ、私たちっ、ちゃんと好き同士なわけではないと思うし…っ!」


「好き。夕華のこと、すごく。一生、俺のそばにいて欲しい」


「えっ…!?」




 れ、怜央が、私のこと、好き…?

 これって、恋愛の意味でってことだよねっ!?


 赤い瞳に、じぃっと見つめられて、私はますます顔が熱くなるのを感じる。




「俺の気持ちは、夕華に向いてるよ。あとは、夕華が俺を見てくれれば…」


「わ、私、は…っ」