【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。

「またお城に泊まりにくるから!」


「ダメ。どこにも行かせない」




 もう、ここまで言ってもダメなの!?

 学校に行っても、家に帰ってもちゃんと怜央に会いに来るのに。


 こうなったら、しかたない…。

 私は体に巻きついた怜央の腕に触れて、決意を固く、宣言した。




「怜央。ケンカしよう。私、怜央が外に出してくれるまで、怜央に優しくしてあげないから」


「…ケンカ?」


「そうだよ。お互い、考えが変わるまで仲良くしない。離して、怜央」


「…やだ。絶対離さない」




 ぎゅ、と私を抱きしめる腕の力が強くなる。

「ごめん、夕華、許して」と耳元でささやかれ、ドキッとした気持ちを抑え込んだ。




「それじゃあ、学校に行かせてくれる?家に帰してくれる?」


「ダメ。夕華はずっと俺のそばにいなきゃ」