【中】暴君の溺愛は、罪なほどに。



「お城に泊まってもう1週間だよ?外には出れても、テーマパークの外には一歩も出してもらえないし」


夕華(ゆか)…“泊まって”じゃないよ。夕華はここに住んでるの」


「私の家はここじゃないよ!ねぇ怜央、私もう、愛奈に会いたくて泣きそうなの」


「泣いてもいいよ…抱きしめてあげる」


「そうじゃなくて!」




 私が訴えているのは、愛奈に会いたいということであって、なぐさめて欲しいということじゃないの!

 お城の中も、テーマパークの中も自由に歩けるから違うけど、これじゃ監禁されてるようなものだよ!




「怜央、お願い。外に行かせて。家にも、学校にも行かせてくれないなら、もうご飯作らないからね」




 私の中の最強カードを切ると、怜央はぴくりと反応した。




「…やだ」


「じゃあ今日、学校に行かせて?そのあと、家に帰るから」


「ダメ」