お城に泊まるようになってから、今日で1週間が経った。
お城での生活は楽しい。
楽しいんだけど…。
学校にも行かせてもらえないし、テーマパークの外には一歩も出してもらえないし、家にも帰れないし!
結局スマホが見つからなかったから、愛奈への連絡は一方的な手紙だけ。
私、もう愛奈に会いたくて泣きそう。
「怜央。私、いい加減家に帰りたい。それに、学校にも行きたい!」
私に合わせて寝起きするのがあたりまえになった怜央と、それでもぐだぐだしてようやく起き出す朝の8時。
私は、半分寝た状態で、うしろから抱きついてくる怜央に向かって、ベッドの上でそう訴えた。
「…ダメ」
答える声はやっぱり眠そうだけど、その内容はいつもと同じ。



